転んでもタダじゃ起き上がらない! in ドイツ

憧れの海外就職の失敗談。こんなはずじゃなかった。。をお届け

異国は危険がいっぱい!

11月、仕事が決まって残りの1ヶ月のドイツを堪能しようと週末は精力的に動いていた。

 

日本人の駐在員のおっちゃんにご飯に連れて行ってもらったり

日本人の女友達と飲みまくったり

ポーランド人とはしゃいだり

クラブに行ったり

 

大忙し。

 

とある日曜日、夜の23時くらいに家に帰る途中

2人のトルコ人ぽい人達が私の後をついて来た。

私の家の通りは少し暗い道だったので

そいつらがついて来たら嫌だなと思い

その道に入る前に、私の前を通り過ぎるのを待とう。

と思って、大きな通りでそいつらが通り過ぎるまで

立ち止まっていた。

 

すると、2人は通り過ぎずに後ろから

私の腕を掴んで引っ張ったのだ。

 

私は予期せぬ出来事にびっくりしたのもあって

引っ張られた方向に見事にぶっ倒れる。

 

するとひとりが私の両脇を抱え、私のことを立たせて

もう一人は正面から私のことを抱きしめて来た。

 

私は必死に抵抗した。

必死すぎてその時の記憶が薄れているのだが

ひたすら NO!! Dont do this! Please! NO!

と言った気がする。

泣いてなかったが泣いたふりもしてみた。

 

すると二人は私の頬にブチューーーーッと熱いキスをかまして

走り去って行った。

 

私はすぐさま誰かに電話しようと携帯を取り出した!

・・・誰に?

 

まさか店長になんてしたくないし、

日曜日だからきっとみんな休んでるし。。。

こんな目にあったのに異国に来て日本人たる

「人に迷惑をかけてはいけない」

と幼き頃から刷り込まれた考えがちらついて誰にも電話をかけれない。

警察に電話しようにも、犯人はもう逃げてるし

言ったところでどうにもならねーよな。なんぞと

ロジカルに考えてしまうこの頭。

 

結局、当時よくスカイプをしていたNYにいるイタリア人の友達に

スカイプすることにした。

 

家に帰る途中で電話するとすぐに出てくれた。

時差があるので夜電話をかけるのがちょうどいいのだ。

 

「さっき変質者に襲われたさ!びっくり!!

逃げてなんでもなかったけどキスされた!!!」

 

彼は相当びっくらこいて

「大丈夫?警察には言った?今は家?周りに人は?」

 

と超心配してくれた。

 

私は彼に電話した時点では私の身に起こったことが

面白すぎて、笑って電話をかけていた。

だって事件に巻き込まれすぎなんだもん、私の人生!

ここでもか!ってなって笑わずにいられなかった。

 

「今笑ってるの?泣いてるの?」

と聞かれたほどだ。

笑ってました。ハイ。

 

でも家に帰って、イタリア人の彼と話しているうちに

自分の身に起こったことは結構重大なことだったのではないかと思い

恐ろしくなった。少し泣く。笑

 

イタリア人の彼は、

「そうだって言ってるじゃん!本当に大丈夫?

僕はとっても遠いところにいるから、身近な人に電話かけな!来てくれる人!」

 

と心配してくれた。

彼と話すと落ち着くのだ。いわばちょっとしたソウルメイトである。

 

彼とは3年前からの知り合いで、前の会社でイタリアの事業を始める際の担当者として知り合い、それから定期的に連絡をとる仲である。

 

すごく頻繁に連絡とるわけじゃないけど

連絡とればお互いの近況報告したり。

 

何はともあれ、そんなことがあったのだ。

しかし2日後、またしても変質者に襲われたのである。

5分間に2回も。

 

3回とも大事なかったが、自分はこういう星の元に生まれたのだと

認めざるを得ないだろう。

無事で済んだから、私からしたら人生のネタが増えたな、しめしめと今では思うくらいだ。

でも一歩間違えればレイプに殺人、、、なんてこともあったかもしれない。

何事もなくて、よかった。

 

とりあえず、職場に行って同僚に面白半分に話したら

 

「え、、、1回ならまだしも3回?一応店長に報告した方が良いよ」

 

と言われたのでとりあえず報告してみた。

 

「まぁ過ぎたことで、結果なんともなかったんですけど、、、」

とことのあらましを伝えたら

 

「え、それ他の人に言いふらしたりしないでね。

俺が悪いって思われるから。

それに噂広まったら世間体も良くないからさ。

あと、夜は外出一切禁止ね。うろちょろしないで」

 

・・・・。まぁ予測はしてたけどこの人どこまで最低なんだろう。

もうびっくり仰天でウケるよ笑

とりあえずさ、大丈夫?くらい聞けば?って感じ笑

なんでてめーに色々制限されなきゃいけねんだよ気持ち悪い顔しやがってこのクソジジィが。と思ったのは内緒。

 

ま、期待通りの反応してくれたからよかったよ。

この人はとことん最低な人間で私はこの職場を辞めることができて本当にラッキーだ!

と証明できたからね。